医師国家試験
合格率が90%を誇る医師国家試験.簡単なんでしょ?と思われがちですが,この合格率はほぼ一定なので,受験者のレベルが上げれば試験を突破するのは相対的に難しくなります.近年,低学年から国家試験対策する猛者もいます.しかもUSMLE(アメリカの医師国家試験)や心電図検定を受験するなど,意欲的な人が多いです.ますます,医師国家試験の合格レベルは高くなるでしょう.そのために,この記事では医師国家試験を盤石に突破する方法をお教えします.
低学年(2〜3年生)から国試対策している人
「CBT対策をやるなら医師国家試験も同時に対策してしまいたい・・・!」そういう発想で勉強している方も多いと思います.その方たちにおすすめなのは,Medu4,Q-Assistですね.CBT対策と国試対策で講義を分けておらず,低学年でも申し込みできるのが大きな利点です.これらの会社の講義をしっかり学んで復習を繰り返す.これで大学内の試験やCBT,国試まで一貫した勉強が出来ます.お得ですね.
4年生から国試対策している人
CBTと同時に・・・という発想でしょうか?さきほどの低学年の人と被りますが,MECよりもMedu4,Q-Assistを基本はおすすめします.MECのCBT対策はあまり内容が充実しておらず,金銭的にあまりお得感はありませんでした.ただ,基礎医学の勉強を並行してやらなくてはいけないので,そこに時間を取りましょう.基礎医学の内容は複雑かつ記憶が遙か彼方の銀河系・・・という人も多いので,臨床医学と同等のウェイトで早めのCBT対策をしましょう.国試ばかりやり過ぎてCBT浪人は目も当てられないですよ!
5年生から国試対策している人
もしCBT対策で取っていた会社があればその会社を継続して使うのが無難・・・と言いたいところですが,ここで会社を切り替えるのも一つの手です.私のおすすめはMedu4でしょうか.覚えるべき箇所を空欄にしており,そこに書き込んでいくスタイルです.私は臓器別,公衆衛生,救急/中毒/麻酔,マイナー科を取っていましたが,勉強スタイルは空欄箇所をひたすら完璧に諳んじられるまで覚える方法です.そして,空欄箇所を覚えきったら,今度はもとの文章箇所を白線で塗りつぶして,さらに知識を増やしていました.Medu4やQ-Assistは科目毎に購入できるのが利点ですね.なのでお試しで買ってみるのもおすすめです.
次点でおすすめなのが,MECです.MECといえばDr.孝志郎でしょう.後期に開講する「サマライズ」は国家試験対策で大きな威力を発揮します.臓器別の知識を縦横につなぎ合わせ,試験対策の穴となりやすい箇所の強調や鑑別点の見方などを教われます.これが試験本番で強力な武器になります.なので,それ目当てで前期〜後期をMEC受講するのも一つだと思いますよ!
6年生から国試対策している人/国浪生
とにかく時間がないです.この学年で何かしらの国試予備校と契約していない人はいないはず(まれにいますが)なので,その会社の臓器別対策,マイナー科目を夏までに完成させましょう.夏〜秋は公衆衛生の勉強を始めて,冬は直近3〜5年分の過去問を繰り返し解きましょう.予備校選び云々言っている暇はないですよ!
みるすきーはどうやって乗り越えたか?
私はMedu4+MECで対策していました.前述の通り,臓器別,マイナー科目,救急/中毒/麻酔,公衆衛生はMedu4で,MECはサマライズを取っていました.ややお金はかかってしまいましたが,これが最適解だったと思います.ちなみにQB(クエスチョンバンク)は解いたかというと,やってません.Medu4のテキストの付属している問題を演習していました.実はMedu4とMEC,Q-Assistにはテキストに問題が付属しており,その問題演習だけでなんとかなります.QBの演習量とほぼ互角です.QBは重箱の隅をつつくような問題も収載されているので,それまで演習して対策するかと言われると,甚だ疑問です.それより,みんなが解ける問題を取りこぼさないようにする,しっかり誤答選択肢の誤答理由を解説できる,主訴から鑑別を挙げられるようにすることの方が重要です.
5年生の冬までにビデオ視聴を終えて,6年生の夏までに復習を繰り返し,夏から公衆衛生対策,秋から過去問演習をしていました.直前期までテキストの復習をしていましたね.今思えばこれが一番重要なことだったのかもしれません.直前講座(Medu4:国試究極MAP,MEC:ラストメッセージ)はあくまでも基礎力があることが前提です.
是非,参考にしてみてくださいね.充実した学生生活が送れることを願っています.
みるすきー