医師国家試験 予備校レビュー MEC編

医師国家試験

医師国家試験予備校

奇妙に思えるかもしれませんが,医師国家試験にも予備校があります.名のしれた予備校といえば,MEC,Medu4,Q-Assist,TECOMあたりでしょうか.
どの予備校を選べば良いか分からないよ!という方もいらっしゃると思います.このブログでは,以前国家試験対策まとめ記事もあげたので,もし良ければそちらもご参照ください.
今回はMECをレビューしていこうと思います.

MEC

言わずと知れた大手予備校ですね.水道橋駅が最寄りの東京校を中心に全国に予備校を展開しています.浪人生向けの通学コースから個人指導,現役生向けの映像講義もあります.特に講師の質が良いことが有名で,一流講師のDr.孝志郎やDr.渡,Dr.高橋,個人指導で有名なDr.丸木など多数在籍しています.どこが良いのか,まとめてみました.

MECのメリット

(1)映像講義の質が良い
小手先の試験のテクニックを教えるのではなく,病態生理,症候学からしっかり解説する講義があり,今後の医師人生に生きる知識を授けてくれます.特に近年の国家試験は単純暗記だけでは突破しづらくなっており,実臨床に基づいた出題が多いことから,病態生理や症候学といった自力で勉強しにくい分野を講義してくれるのは大きいアドバンテージです.
また,5年生から始まる臓器別講座ではDr.渡が丁寧な板書と語り口で解説してくださり,さらに最近では手技の動画も収録されるようになりました.これのおかげで,臨床をさらにイメージしやすくなること間違いなしですね.かなりありがたいことです.
映像講義の中で特筆すべきは,6年生の後期に開講する「サマライズ」でしょう.これは臓器別講座で学んだ知識を縦横つなげ,鑑別を挙げるトレーニングをする講義です.試験の急所を突いた講義は多くの受験生から支持されており,サマライズだけでも取る価値があると豪語する同期もいました.私も受講しましたが,いままでの臓器別の知識がこのように活かされるのかと目から鱗の連続でした.医師国家試験対策では必須の講座と言えると思います.

(2)講師の質が良い
先ほども書きましたが,講師陣の質が非常に高いです.Dr.渡は臓器別講座を担当していますが,普段は産業医として活躍されており,臨床経験も豊富です.またDr.高橋は弁護士資格の取得しており,その視点からの公衆衛生講座は身になります.そして真打ち「Dr.孝志郎」.普段は「Dr.孝志郎のクリニック」で臨床をする傍らで,リングドクターや3次救急での当直経験,フライトドクターの経験もある講師です.豊富な臨床経験に裏打ちされた国試の解説は説得力があります.また患者さんのものまねが上手で,試験問題を解いていてなんか見覚えあるなあと思ったら,大体がDr.孝志郎の臨床像です.視覚で記憶も出来るので,非常にいい講師です.

(3)国試当日までフォローしてくれる
国試前に「コクタマメール」に登録しておくと,予想問題が送られてきます.中には的中する年もあるので,お守り代わりになります.特に,みんなと同じことをすることで合格に近づける医師国家試験では情報を持っているか持っていないかが大きな差となります.コクタマメールも重要なので,MECを活用するメリットは大きいでしょう.

MECのデメリット

主に金銭面でしょうか.サマライズだけ単体で受講することは出来ないので,全講座セットで買わなくてはなりません.なので,前期は他の予備校の講座を取りたいという場合は少し出費がかさんでしまします.そこが強いて挙げるデメリットですね.

結語

いかがだったでしょうか.MECは国浪生の受け皿にもなっているほか,マッチング,後期専攻医の就職支援なども幅広く手がけている予備校です.国試業界だけでなく,医師業界に深く根ざしているMECのノウハウは是非とも活用したいですね.以上,MECのレビューでした.


みるすきー

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