外傷外科学4-12.熱傷・電撃傷

医学

熱傷と外傷は併存することがあるため,注意深く診察しなくてはなりません.電撃傷はなかなか見られないかもしれませんが,JATEC第6版に準拠してこちらの項目で扱うことにしました.

まとめノート

解説

熱傷は病院前から始まっています.まず熱源から遮蔽する,冷水による冷却を行いましょう.それから病院へ搬送です.

病院に着いてからのPrimary Surveyは熱傷では通常の外傷と比較するとやや特殊な項目が目立ちます.まとめノートではその特殊性を抜き出して記載してあります.
特に気道評価は繰り返し行うようにしましょう.熱傷による浮腫で閉塞する場合や,後々輸液による浮腫で閉塞する危険性があり,一度だけの評価で安全とは言い切れません.

また,基本的に皮膚の熱傷では意識障害は呈しません.意識障害がある場合は何かしらの併存疾患の可能性を考慮しましょう.代表的なものは頭部外傷(脱出時に外傷を負うことは往々にしてあります),ショック,CO中毒,有毒ガス,薬物,アルコールなどでしょうか.

Secondary Surveyでは病歴を聴取して外傷の可能性がないか確認しましょう.次いで,熱傷の重症度評価です.有名なのは熱傷深度と面積で評価するやり方ですね.私は完全には覚えていないので,毎回図表を参照しながら診療しています.

熱傷時の輸液は重要ですが,過剰に輸液を行うと先述したように浮腫形成を来したり,呼吸悪化を招くので輸液速度は厳密に調節されなくてはなりません.表にまとめてあるので参照ください.

さて,電撃傷を見ていきましょう.稀ですが,対応できるようになりましょう.ぱっと見た目では重症と判断しにくいです.そこで,症状から推察しましょう.高電圧による通電,ショック,CK高値,腎障害,広範囲にわたる組織損傷・壊死,関節の可動域制限です.輸液は熱傷の倍量行うようにしましょう.


みるすきー

参考文献
「JATEC第6版」

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