救急医学2−2.失神

医学

失神・・・いやな病気です.最初の一報は大体「意識がありませんでした」の一言から始まるからです.
意識を失うことで考えられるのは症候だけでも,意識障害,失神,痙攣の3つが挙げられます.まずどれなのか判断しなければなりません.判断するポイントと,失神を見たら何を考えて行動するのかお示しします.

まとめノート


解説

失神を見たら,まず心血管性疾患を除外しましょう.具体的には急性心筋梗塞,不整脈,大動脈解離,肺塞栓症などです.必ず12誘導心電図と心エコーは用意しましょう.これで大方60%の失神の原因は特定できると言われています(ジェネラリストのための内科診断リファレンスP.25より).実はくも膜下出血も含まれているのは気づきましたか?軽微な頭痛を伴う,または意識が軽く混濁しているようなら疑いましょう.
失神を見て頭部CTを施行するなら,このくも膜下出血を疑う場合と,失神時の外傷の有無を検索するときです.
ついで,心血管性疾患を否定できたら起立性低血圧の検索です.これは循環血液量減少(出血や脱水など)の確認からですね.エコーで簡便に確認できますし,血液ガスやVital Signから分かります.
最後が,神経調節性失神です,一番頻度が多く,予後良好です.
救急外来の原則は,緊急性の高い疾患・致死的な疾患から否定しろ!ですよ.
是非,明日からの診療に役立ててくださいね.


みるすきー

参考文献
「救急外来ただいま診断中!」
「ジェネラリストのための内科診断リファレンス」

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