救急医学2-16.心不全

医学

昔,心不全は病名だと思っていました.違うんですね,総称なんですね.今回は急性心不全の治療についてまとめていきますよ.診断の付け方から治療方針まで一気にまとめていきます!

まとめノート

解説

Framingham Criteriaに則ると,心不全は身体所見と問診で診断がつけられます.特別な検査は必要ありません.この診断基準は知っておきましょう.全部覚える必要はありません.あったなと覚えておくことが重要です.
治療はクリニカルシナリオに基づいて行われます.これは国家試験でも出題されるので治療内容と考え方は押さえておきたいですね.ここまで読んだ方はいったんブログの先を読むのを止めて,111G58を解いてみましょう.

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解きましたか?ちょうど急性心不全の問題でしたね.心不全になる要因は前負荷の増大,後負荷の増大,心収縮力の低下です.これらに対して治療が出来ればいいわけです.なので利尿薬で前負荷を低下させれば良いし,心収縮力を上げるために強心薬(ドブタミンなど),補助循環を用いたり,後負荷を下げるために血管拡張薬を用います.
循環動態が安定したら,そこからは原因検索です.最初に言ったように心不全は総称です.何かしらの疾患があり,心機能が低下した成れの果てな訳です.しっかり原因検索しましょう.基本的にはまとめノートに挙げた疾患が考えられます.
さて,少し話が変わりますが,心不全が急性増悪する因子も知っておきましょう.FAILUREの頭文字が有名ですね.もしもともと心不全を患っている患者さんが急性増悪したら,FAILUREに則って原因を調べましょう.案外,怠薬や生活習慣(塩分取り過ぎ)が多かったりします.


みるすきー

参考文献
「内科レジデントの鉄則」

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