救急医学2-3.痙攣

医学

痙攣は目撃者がいれば簡単に診断がつくと思っていませんか?「確かに,ガクガク震えていて・・・」と目撃者が言ってくれれば助かりますが,世の中そう簡単にはいかないもの.なぜなら一般の人にとって,目の前の状況を言い表す医学専門用語を知っているわけではないですから,震えを麻痺,失神,立ちくらみ・・・などなど(本当に私が聞いたことがある問診歴ですよ!)様々表現されます.だから痙攣は甘く見てはいけません.

まとめノート

解説

失神と痙攣の見分け方です.前の失神の項目の復習になりますね!是非この機会に復習してくださいね.
特徴的なのは舌咬傷(特に舌側面),尿失禁ですね.これは上級医のカルテを読んでいると頻繁に確認されている先生が多い印象です.当たり前の知識として覚えておきましょう.
さあ,のんびり患者さんの話を聞いていたら再びガクガク震え始めました!どうする諸君!
ジアゼパム(セルシン) 1/2A 5mg投与です.静注ですよ!無理なら筋注でトライです.さあセルシンを投与して患者さんは落ち着きました.良かった良かった・・・.じゃあ鑑別に移りましょう.痙攣の原因はMITで覚えろと記載している書籍もありますが,私的にはAIUEOTIPSに赤字の疾患でセットで覚えるほうが早いと思います.
最後に抗痙攣薬の内服の有無を調べましょう.薬の飲み忘れがあったかもしれませんよ.服薬歴聴取は大事な研修医の仕事.忘れがちですがしっかりやりましょう.


みるすきー

参考文献
「救急外来ただいま診断中!」

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