救急医学2-4.発熱

医学

コロナ禍で身近な症候となった発熱.ですが熱源の検索は意外と難しいものです.
病歴と身体所見,問診が完璧にとれた試しはありません.まず発熱をみたら,考えられる熱源はどこにあるのか列挙してみましょう.

まとめノート

解説

まかり間違っても感染症一択と考えないこと.安易な抗菌薬の投与は薬剤耐性菌の増加につながり,感染症診療の道を狭める自殺行為です.まずは身体所見をしっかりとれるようになりましょう.特に見落とされがちなのが,耳孔と身体側面と背面部.ここはしっかり観察しましょう.
1回の診察で完璧な診断はつけられません.最初の診察である程度当たりをつけて,検査を行い,また検査結果から病態を考察して,診察をして・・・.これの繰り返しをして,熱源に近づいていきましょう.なれてきたら,繰り返す回数も減っていくことでしょう.
いいですか?面倒くさいからと,最初から全部の検査をオーダーしちゃえ!なんていう横着はしないようにしてくだいさいね.


みるすきー

参考文献
「救急外来ただいま診断中!」
「研修医のための内科診療ことはじめ 救急・病棟リファレンス」

タイトルとURLをコピーしました