病棟内科学3−2.頻脈・徐脈

医学

不整脈で気管支鏡検査が出来ない・・・,頻脈でよく看護師さんからCallされる・・・.病棟では頻脈や徐脈はよく出会う症候です.その対処法を学んでいきましょう.

まとめノート

解説

病棟というよりナースステーションでは心電図モニターが遠隔で映し出されており,常に患者さんの様子が確認できるようになっています.頻脈や徐脈を見たら・・・?“Vital sign”の確認ですね.何事においてもVital signの確認です.安定しているか不安定なのか確認しましょう.不安定な状況ではABCの安定に努めましょう.
頻脈の場合,心電図モニター装着を指示し,モニタリングします.リズムとQRS幅を確認します.P波あり,QRS幅が一定の頻脈(洞性頻脈)ならHIEDGEで鑑別します.一番多い頻脈なので,これからまず除外しましょう.
頻脈の基本はQRS幅が狭いか広いか,リズムが一定か,一定じゃないかで鑑別を進めます.心室性不整脈の場合は迷わず除細動です!
また,高齢患者さんや糖尿病患者さんが嘔気・嘔吐を伴っている場合は,全例で心電図施行です!背景にACSが隠れている場合があるからです.頻脈・徐脈の中でも危険な疾患をしっかり見抜けるように,Vital sign,心電図,心エコーで検索できるようになりましょう!
心電図の読み方に不安がある人はおすすめの本をリンクで張っておいたので,そこからご確認ください.研修できっと役に立ちますよ.


みるすきー

参考文献
「内科レジデントの鉄則」
「救急外来ただいま診断中!」

タイトルとURLをコピーしました