入院患者さんの便秘の訴えはよくあります.なぜなら活動量が落ちるからです.便がもう何日も出ていない・・・お腹が張って辛い・・・.主疾患の治療と並行して便秘の管理もするなんてことはざらに経験します.さてどう対応しましょうか?学んでいきましょう.
まとめノート
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嘘ぉ・・・こんなに便秘薬あるの.種類もいっぱいあって分からないよ!
そうですよね.まずは浸透圧性下剤から始めましょう.酸化マグネシウムが有名ですね(病棟ではサンカマ,カマと略されることが多いです).これは便を軟らかくするイメージです.頓用薬に刺激性下剤のセンノシドを処方しておきましょう.基本のセットはこれでバッチリです.あとは食事摂取量の確認や身体を動かせる患者さんにはなるべく身体を動かすように指導しましょう.
ちなみに,オピオイド誘発性便秘症にはスインプロイクを使います.消化管のオピオイド受容体に結合して便秘を改善する機序があります.癌性疼痛の患者さんを見る病棟では覚えておくといいですよ.
みるすきー
参考文献
「研修医のための内科診療ことはじめ 救急・病棟リファレンス」