救急医学2-5.ショック総論

医学

ショック.それは救急医が胸をときめかせるもの…というのは冗談.一刻を争う状況で,逆にドキドキする症候ですね.
さて,最初に皆さんに質問です.ショックの定義は分かりますか? ・・・まさか血圧低下と答えるような人はいないですよね?大丈夫ですよね?
ちょっと不安に思った人はまとめノートを見ながら,復習していきましょう!

まとめノート

解説

「ショックとは循環障害による組織における酸素需要と酸素供給のバランスが崩れることである」
うーむ,良い言葉.毎晩寝る前に5回ずつは唱えたいですね!
と,冗談はここまでにして.ショックはいかに早期に認知できるかが勝負です.そのために「灌流の窓」を見ましょう.意識レベル,尿量,皮膚の冷感や網状皮斑を診るんでしたね.
ショックだと思ったら,まずは人を集めましょう.どんなに皆さんが優れた力量を持っていても,一人では出来ることは限られます.人を集める.これ大事.そしたら2ルート確保して,モニター装着して,酸素投与して,エコーして,心電図して,血液ガスみて,胸部X線撮影して・・・ああもう忙しい.だから人手はあったほうがいいですね.
ショックの鑑別はエコーと頸静脈を触ることでした.これ簡便でわかりやすい鑑別の仕方なので覚えておくと吉ですよ.
様々やること多くて大変なのがショック.最後に診るべき身体所見,エコー,胸部X線を人体図(彼の名前は”もんたくん”です)にまとめました.小さくコピーして持ち歩くといいですよ.おすすめです.


みるすきー

参考文献
「救急外来ただいま診断中!」

タイトルとURLをコピーしました