内科レジデントの鉄則

医学書レビュー

研修医の間に学んでおくべきことは,内科(病棟管理),蘇生,バイタルサインの見方についてです.
その第一歩として手に取る方が多いであろう「内科レジデントの鉄則」についてレビューしてきます.

概要

「内科レジデントの鉄則」は聖路加国際病院のチーフレジデントの先生方が経験と文献に基づいて執筆された本です.聖路加と言えば名高い病院で,マッチングの人気病院ですよね.実際,私の友人もたくさんこの病院を受けていました.
病棟管理でであう症候から急変時の対応,輸液やステロイドの使い方など豊富なTipsであふれた本です.

良い点

病棟管理の原則を知るにはもってこいですね.これ以上の良本は見たことがないのではないかと思います.よくコンパクトに纏められていて,見やすいレイアウト,さらに経験と文献に裏打ちされた説得力のある文章は学び甲斐があります.2年間の研修で絶対出会う症候は網羅されているので,この本の内容を頭にたたき込めば大抵のことは乗り切れるのではないかと思います.ちなみに私のまとめノートも鉄則を参照して作られているんですよ.皆さんも,何かしらの形でも良いので,学んだ知識をデジタルでまとめておくと良いかもしれません.5年後,10年後に役に立ちます.「内科レジデントの鉄則」はその第一歩になることでしょう.

悪い点

褒めちぎっておきながら悪い点はあるのか・・・.あります.治療内容が若干古いです.特に新薬に関する情報が更新されていないので(ロケルマやデエビゴなど載っていない),そこは残念な点でしょうか.しかし,新しいことは研修で学べば良いので,貪欲に研修して新しい知識を書き加えるくらいの気概で勉強するといいでしょう.

結論

推奨度は,★★★★★/星5ですね!

説明しよう!今回から医学書レビューする際は,最後に推奨度を星5つで表現します.星5が最高,星1は最低です.総合的な観点から推奨するので,参考にどうぞ!

内科管理の原則を学ぶ上で避けて通れない本です.分厚くないので通読も出来ますし,むしろ通読しましょう.これが最初の土台になりますからね!是非とも早い段階から通読して,良い研修生活を送れるようになりましょう.


みるすきー

初期研修向けに最低限揃えておくべき本をレビューしています.こちらの記事もどうぞ!

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