咳嗽ごときなんのその.病棟管理で困りますか?正直その気持ち,分かります.しかし,呼吸器内科や呼吸器外科病棟を回ると,咳嗽で困っている患者さんはとても多いです.咳嗽に対する鑑別方法,危険な咳嗽の見抜き方をまとめました.
まとめノート
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解説
外科の術後や気管支鏡検査後など咳嗽には度々出くわします.その中でも危険なのは赤旗で挙げたキーワードです.以前,私が経験した症例では,喉頭の手術後3日目から咳嗽が止まらなくなり,喀血.術後縫合部位から出血して窒息に至りかけた例もあります.とにかく咳嗽ごとき・・・などと思わないことです.病棟管理では救急的患者がいないため,患者さんの主訴が軽く考えられがちですが,その苦痛を和らげることは重要です.
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最後に補足ノートとして,咳嗽に対する処方薬をまとめました.「今日の治療薬」からまとめていますが,電子カルテには”DI参照”という処方薬を調べる機能がついています.実際に処方するときには,DI参照しながら処方すると良いでしょう.用法・用量・禁忌まで詳しく解説されているのでおすすめな機能です.是非活用してみてください.
みるすきー
参考文献
「研修医のための内科診療ことはじめ 救急・病棟リファレンス」