精神科/美容外科志望者は悪なのか

日々の記録

将来の進路選びって難しい

こんにちは.みるすきーです.初期研修されている皆さんは進路のことは意識されているでしょうか?
2年目の先生であれば,そろそろ入局先や診療科,後期研修先の病院を決めなくてはならない時期ですね.1年目の先生方は病院見学など行かれているでしょうか?
今回は最近トレンドとなっている「美容診療」「精神科」について考えていこうと思います.

精神科/美容外科志望が多いらしい

私の研修先の病院ではあまりみられない現象でしたが,最近は美容外科や精神科に進む人が多いようですね.たしかに,弊病院でも精神科入局者が毎年2桁超えているとかで,結構人気ではあるようです.美容診療に進んだ友人は私の周りにはいないのでSNSで目にした噂程度ですが,3年目から美容外科クリニックに就職して,いきなり執刀や院長を任されるケースがあるとか,年収が4桁万円を軽く超えるとか・・・.
いわゆる自由診療に人材が流れてしまうことを危惧する意見も見聞きしますので,これらの噂は結構現実的な話なのかもしれません.

自由診療やハイポ診療科は悪なのか

さて,ここからが本題です.これらの診療科や進路を悪く言う人が一定数います.保険診療を続けていた人が自由診療で開業したら,「その道に堕ちた」なんて表現があるほどです.正直失礼すぎる気がします.
一方で,彼ら批判者の気持ちを汲むと,保険診療が成り立たなくなることを恐れているのではないかなと考えます.正直,我が国の保険診療は赤字です.人材まで足りなくなっては国民皆保険制度は崩壊する.そういう考え方なのではないでしょうか.

私個人の考えを申しますと,進路選びは自由であってしかるべきです.他人にとやかく言われるものではありません.そして,批判すべきは保険診療の体制にあると思います.これは働き方も含めてです.結局,今の若手の価値観にそぐわないので精神科や美容外科を志望する人が多いのではないかと思います.それら進路を悪者にするのではなく,保険診療側の改善を図った方が建設的ではないでしょうか.

その先に待つ競争

一方で,トレンドに乗って美容や精神科などに進んだ人は,その先に待つ競争に備えなくてはなりません.ゴールドラッシュに乗って,多くの人が金脈をより多く掘り当てられるよう競争したように,開業や経営スキル,症例をより多く経験するにはどうするか考えなくてはなりません.その考えなしにその道に飛び込もうとするのは危険でしょう.自分自身に付加価値をつけないといけません.
そのために,研修医の頃からSNSで自身をブランディングする,経営について学ぶ,資産運用について学ぶなどしなくてはならないでしょう.決して楽な道ではないと思います.

結局,「働く」以上は何かしらトレードオフして苦労しなくてはなりません.QOL,ライフワークバランスという言葉が一人歩きしていますが,何を守り,何を犠牲にするか(あるいは諦めるのか).どの道を選んでも,残酷な選択肢に直面するときは来ます.それに備えられるように進路選びを考えることは大事です.

家庭か仕事か

まず直面する最初の課題は家庭優先か仕事優先か,でしょう.私は結婚して子どももいますが,妻帯者になるまで仕事優先の価値観でいました.しかし,鬱病を経験し,家族を持ったことで考え方は変わりつつあります.今は家庭優先のフェーズです.この”フェーズ”という考え方は大事で,人生のどの期間でも一つの考え方に固執しなくてはならないなんて決まりはありません.例えば,最初は仕事優先,結婚したら家庭優先,子育てが落ち着いたら仕事優先,なんていう生き方だって許されるわけです.フェーズ毎にどのように生きるか,そこまで考えて進路選びが出来るといいですね.

進路そのものが悪なんてことはありません.生き方は人それぞれです.後悔しないよう生きるために,日々自身を高めていきましょう.


みるすきー

タイトルとURLをコピーしました