救急外来での立ち居振る舞いを学んでいきますよ.まあまあ,肩の力を抜いてリラックスしながら読んでください.患者さんが救急搬送されてきます.まず電話を上級医が取って受け入れ可能の判断をします.そこから勝負が始まります.まず何を準備し,どういう情報収集をするのか,見ていきましょう!
まとめノート
解説
「救急隊からの電話で鑑別が始まる」これは私の指導医が教えてくれた言葉です.救急隊から得られた情報から鑑別を挙げていきます.そしたら資機材を準備しましょう.十二誘導心電図,心エコー,救急カートなど,必要そうなものをベッドの近くに置いておきます.
そして各種検査オーダーをします.オーダー・・・新研修医の皆さんには慣れない言葉ですよね.皆さんが指示をしないと入院準備や検査などが始まりません.それがオーダーです.4月にぶち当たる壁の一つですが,すぐ慣れるのでご安心ください.習うより慣れろ,ですよ!輸血や胸部X線,CTを撮影しそうなときは一声輸血部門や技師さんに声をかけましょう.それが円滑に仕事をするための”親切”というものです.
いよいよ患者さんが搬送されたらABCDの確認です.これは10〜20秒程度で済ませましょう.ABCDの確認についてはまとめノートをご覧ください.また「みんなの救急救命科(三谷雄己先生著)」が詳しく記載されています.是非,この機会にご一読ください.ABCDの管理について詳しく解説されている本ですよ!
Primary SurveyでABCDの異常を見つけ立て直したら,Secondary Surveyに移ります.ここで全身の詳細な診察を行います.詳細な診察については,さらにまとめてあるので,そちらを確認しましょう.
ええー!こんなに確認するの!?大丈夫です.これを全部完璧に診察できる先生は少ないでしょう.患者さんの主訴から考えられる(必要そうな/確認したい)身体所見を検索しに行きましょう.是非,システムレビュー項目は自分で作って,ポケットに入れておくといいですよ.
これで患者受け入れから診察まで勉強しました.お疲れ様でした.きっと最初の救急外来は緊張の連続だと思いますし,失敗もするでしょう.そのたびに,このブログに戻ってきてください.失敗と復習の繰り返しで成長していきますからね!
みるすきー
参考文献
「救急外来ただいま診断中!」
「動きながら考える!内科救急診療のロジック」