私が目指す先に何があるのか

日々の記録

このブログの目標

こんにちは.みるすきーです.
いつもブログをご覧いただきありがとうございます.Twitterの方がおかげさまでフォロワー1000人を達成し,色々やりたいことが軌道に乗りつつあるので,改めてこのブログでは何を目指すのか,目指した先に何があるのかをお話ししようと思います.

まずブログの目標ですが,最初はTwitterに投稿していた「まとめノート」を一覧できるプラットフォームが必要との考えからはじめました.実はもう一つ目標があり,これは今まで公言してきたことですが「いずれは出版の機会に繋げたい」という思いもあります.まとめノートは救急,内科の知識を広く一般の方に知ってもらおう,研修医や学生の方に役立てていただこうという思いもありましたが,裏では救急医の地位向上,ひいてはAcute Care Surgery,外傷外科医の地位向上を目指してもいます.

ここまでの原動力について,今一度お話ししようと思います.

原点は学生バイトだった

遡ること大学4年生の頃です.奨学金を借りていた私の家庭はバイト禁止で,とはいえ遊びたい盛りの大学生ですからお金に何かと困っていたみるすきー青年は,なにか家訓に抜け道がないか日々考えていました.
そんなある夏の日のことです.友人とビールを飲んでいたところ,ふと彼はつぶやきました.
「なあ,良いバイト知ってるんだけど,やってみない?」
「なにそれ?」
「夜の救急外来で看護師の補助業務をするバイトなんだけど,実質寝当直みたいなもんなのよ.暇だし,月2回くらいかな.学業の邪魔にもならない良い学内バイトなんだ」
「へぇ〜」

私は酔った脳みそで生返事しながらも,頭は急回転しはじめていました.学内バイト・・・,これは勉強にもなるバイトだと言えば,家族も理解してくれるのではないか.

早速,家族に説得するための台詞を考えて実家に連絡しました.
「ねぇ,勉強が出来るバイトがあるんだけど」
「なによそれ.どんなバイト?」
「夜の救急外来で患者さんを診察する補助業務があるんだ.今度のCBTやOSCEで使えるし,良いバイトだと思うんだよね」
「あらいいじゃない.やってごらんなさい」

思いもよらぬ快諾を得られた私は喜び勇んでバイトに申し込み,夜の救急外来デビューを果たしたのです.
実際のバイト内容はというと・・・,友人から聞いていた内容とはかけ離れた忙しさでした.私のいた地方では,輪番制を敷いており,なんと救急車の輪番日には人が足りないから学生バイトを雇っているのが実態でした.これは騙された.とんでもない環境に放り込まれたぞ!そう思ったが,時すでに遅し.初日から駒として扱われ,すっかりアドレナリン中毒の救急医候補生のできあがりです.

次から次へと運ばれる患者,様々な主訴,経時的に変化する初療室・・・.刺激的な環境でした.一方で,初療でみた患者はある程度診断がつくと,専門科へ引き継がれていきました.その後の転帰を知りたい.自分で治療して,退院まで受け持ちたい.そういう気持ちが湧いてきました.

衝撃の病院見学!?

毎回バイトで勉強させてもらいながらも,自分の中に湧き上がったわだかまりをどうすることも出来ず,5年生になりました.そろそろ病院見学に行かなくては.東京都内の救命救急センターでの勤務を考えていた私は東京医科歯科大学医学部附属病院(現:東京医科歯科大学病院)の救命救急センターに見学に行くことにしました.都内屈指のHigh-Volume-Centerで,医局員の多い救命センターです.見学に行き,指導してくださる先生に挨拶したところ,驚きの会話が飛び込んできました.

「いやぁ,元気良いね.俺,さっきまでOpeしていたからさ.悪いけど術後の様子も一緒に見に行ってくれるかい?」

ええ!? 救急医でも手術するの?
衝撃の会話でした.その後の見学で,医科歯科は初療から退院まで一貫して受け持つスタイルを取っており(全例ではありませんが),初療だけでなく手術,術後管理,病棟管理まで受け持つ救急医療に驚きました.私のバイト先とは違う・・・.振り分け型の救急ではない.自分のやりたい医療はこれだ.
私の中で一つの決意が固まった瞬間でした.ここで働く.ここで修練を積む.そう誓って見学を終えたのでした.

研修医になった

晴れて東京医科歯科大学病院の研修医になった私は,早速入局志願に行きます.そして,順調に研修を始めたかと思いきや・・・鬱病で休職したのは周知の事実ですね.
休職中もなんとか救急に携われないか,そもそも自身の進路選びが間違っていたんじゃないか.そう自問自答する毎日で,ふと第13回Acute Care Surgery学会に参加したことを思いだしました.Acute Care Surgeryのなり手が少ない,外傷患者が減っている日本では外傷の経験を積めるのだろうか,これからの働き方改革で若手の指導に弊害が出ないか・・・,医科歯科の救急医の先生方は必死に悩んでいました.
私は,若手医師でもAcute Care Surgeryを志す人は少なくないと思っています.そこで,自分も若手として,未熟ながらもACSを志すには何が必要か学んで発信しよう.そう思い立ち,まとめノートを作り始めました.全国の救急医志望,外傷医志望,外科医志望に届くような内容にしたい.そのためには簡潔な内容で,かつ,初療から手術,外傷,術後管理,麻酔を学べる内容にしないといけない.そのコンセプトでノートを作ることにしました.

26歳原点説

先日(2023年5月19日)亡くなられた上岡龍太郎氏は「26歳原点説」というものをお話しされています.
人間は20歳前後から26歳までで経験したこと、感じた事、やりたいと思った事、これが人生でずっと続くというものです.26歳で思い描いたことがいつか現実になる.私はこの記事を執筆している今27歳ですが,鬱病でまとめノートを作成しはじめたのは26歳でした.そして,いつかこれが出版されて,救急医療,Acute Care Surgery,外傷医療を盛り上げる一翼を担いたい.そう思っていました.

ここで宣言します.私はこれらのことを実現して見せます.

時間はどれくらいかかるか分かりません.しかし,この原動力をもっともっと前に進めていこうと思います.

私の活動目標

このブログでは,

(1)一般の方にも医療知識を普及させる
(2)救急医療,Acute Care Surgeryを盛り上げる
(3)いつか出版の機会に繋げる

ことを目標に活動しております.改めて,応援したいなと思った方はこのブログを広めてほしいですし,Twitterの方もフォローしていただけると励みになります.よろしくお願い申し上げます.


みるすきー

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