SKILL 一流の外科医が実践する修練の法則

医学書レビュー

今年の医学書界隈は面白いですね〜.医学書のカテゴリーで,まさか啓発本のような本がヒットするとは思いませんでした.
ですが,内容を読んで納得.一流はなぜ一流と呼ばれるのか.その生態を垣間見る本です.レビューします.

概要

著者のクリストファー・S・アーマッド医師(以降,アーマッド医師)は整形外科医であり,ニューヨーク・ヤンキースのチームドクターを務めています.彼が過去に経験してきた事柄から医師として修練を積んだこと,一流のスポーツ選手から学んだことがまとめられている本です.いわば一流になるにはどうすればいいのか,まとめられた本ですね.自己啓発本みたいな感じです.ですが,医学書のカテゴリーでこれが大ヒット(2023年5月現在).異例のことだと思います.どうして売れているのか,内容はどうなのか見ていきましょう.

良い点

3つの章立てと40の内容に分けて,一流が実践している内容を事細かに書かれており,それぞれの内容も簡潔で短く,読みやすいです.本気を出せば1日で読めるかな?という内容量です.経験則に基づいた体験談と他の著書の内容を織り交えて,なぜアーマッド医師の積んでいる修練は一流なのかが解説されています.誰もが明日から実践できる内容で,精神論的な一面もありますが,なるほど確かに自分もやっていたなとか,尊敬する指導医がやっていたことだ‼など,発見させられる内容でした.
日本語版には冒頭に翻訳者の宮田真医師との特別対談が収録されており,改めて全編読み終わってから戻ってくると全てのエッセンスが凝縮した対談となっています.冒頭の対談集だけでも読む価値ありですね.
また,読んでいてモチベーションを掻き立てられるような文章なのも良いですね.久しぶりに胸が熱くなる本に出会えました.

悪い点

外科を前面に押し出しているので,内科の先生には売れなさそうな点でしょうか笑.しかし,思考法や修練の積み方はどの医師でも通用する内容だと思います.是非,外科医じゃない先生にも手に取って貰いたい本です.

結論

推奨度は★★★★★/星5つですね!値段もそんなに高くないし,一流の考え方や修練の積み方を知ることは,明日の診療の質を高める一助になるはずです.先ほども述べましたが,診療科にかかわらず手に取っていただきたい本です.
常に進化し続けたい,飛躍し続けたいと強く願う人に読んで貰いたい.そんな心熱くなる本でした.ありがとうございました.


みるすきー

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